学林「穂掛け祭」 陽光に包まれて 庭野会長米寿に稲刈り(動画あり)

心地よい秋風が吹き始めた農耕園に立正佼成会の庭野日鑛会長が姿を見せると、曇りがちだった空が晴れ、まぶしい陽光が黄金色に実った田んぼを照らした――。
10月5日、学林は青梅キャンパス(青梅練成道場)に庭野会長、熊野隆規理事長を迎えて「穂掛け祭」を開催した。学林生による稲作は、今年で7年目。自然の中でいのちの尊さに触れ、布教者として豊かな感性を磨くことを目的に行われている。
当日、庭野会長は、学林生らと共に「水神様」を参拝した後、「初穂刈り」に臨み、豊かに実った稲穂に鎌を入れた。腰を入れ、手際よく稲を刈り取る庭野会長に続いて、学林生ら16人も田んぼに入り、苗代から一生懸命に育てた稲の成長を喜び合いながら収穫に励んだ。
稲刈り後、庭野会長は学林生と昼食を共にし、交流を深めた。この中で、「米寿の年に田植えと稲刈りができたことを有り難く思います」と語り、「若い人たちとできたことがとてもうれしい」とほほ笑んだ。
稲作の責任者を務めた学林大樹61期生の小柳津陽加(はるか)さん(26)=知多教会=は、今春に気温が上がらず苗の成長に不安を感じていたことを、学林の講師や仲間に素直に打ち明けたことで、皆で協力して取り組めたと語り、「思うようにいかない事ばかりにとらわれず、今、成長している苗を大切に育てようと心を見つめ直せました。会長先生と無事に収穫ができて、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。






