天台座主藤光賢大僧正傳燈相承祝賀会 庭野会長が出席(動画あり)

祝賀会会場で行われた鏡開き(写真中央に立つ藤座主の左隣が庭野会長)
天台宗の藤光賢師(93)の座主就任を披露する「傳燈相承式」が6月10日、比叡山延暦寺(滋賀県大津市)の根本中堂で行われ、同日午後、京都市内のホテルで「傳燈相承祝賀会」が催された。祝賀会には同宗関係者はじめ宗教界、政財界などから合わせて約600人が参集。立正佼成会から庭野日鑛会長、熊野隆規理事長はじめ東靖憲京都教会長ら教団幹部が出席した。
藤師は昭和7年に長崎県で生まれた。天台宗宗議会議長、宗務総長、宗機顧問などの要職を歴任し、京都五箇室門跡のひとつである曼殊院門跡門主と九州西教区金乘院(佐賀県)の住職を務めた。令和元年には天台宗教学最高位の「探題」に昇任。前座主の大樹孝啓師が高齢などを理由に譲職(退任)を希望したため、今年2月、第二百五十九世天台座主に上任した。
祝賀会のあいさつで、藤座主は、仏性を尊重し共生を進めることで、世界規模の問題は解決し、「忘己利他」(己を忘れて他を利する)の実践者が増えることにより平和を実現できると信念を語った。また、諸宗教対話・協力をさらに推進することを表明した。
庭野会長は、祝賀会会場の最前列中央に着座する藤座主の隣席で、就任に祝意を表した。また、藤座主はじめ宗教界の代表者らと共に鏡開きに登壇し、祝典に花を添えた。