本会「アースデイ」の取り組み 和田総務部長が談話を発表

立正佼成会本部(東京・杉並区)は1月から、大聖堂をはじめとする本部施設で空調を停止する「アースデイ」を定め、環境負荷の削減に努めている。この取り組みについて、本会の和田惠久巳総務部長が談話を発表した。

地球に生かされている私たち 本部「アースデイ」実施について

立正佼成会総務部長 和田惠久巳

温室効果ガスなどの削減と環境保全に貢献するため、本会は、〝地球・自然のおかげで生かされていることに思いをはせる日〟として「アースデイ」を定め、今年1月から大聖堂、法輪閣、事務庁舎などの本部施設で空調設備を停止する日を設けています。昨年度比10%の消費電力削減を目指し、年間を通じて実施します。

大聖堂で式典が行われる時間帯は原則として空調を稼働させますが、式典終了後の午後には停止する日もあります。「アースデイ」実施日は、本会ウェブサイトの会員サイト(※)内「大聖堂参拝情報」に掲載していますので、ご確認の上、参拝の際には、それぞれの予定に合わせ、衣服などで調整するといったご協力をお願いいたします。また、急に体調が悪くなるなどした場合は、近くにいる本部スタッフにお申し出ください。

人は太古の昔から、大いなる地球に生かされて生きてきました。ところが現代では、便利で快適な生活を営むことによって莫大(ばくだい)なエネルギーが消費され、地球に大きな負荷となってのしかかっています。

近ごろは、気候変動に伴う自然災害の激甚化が国内外で多くの被害をもたらすほか、キリバスやツバルといった太平洋の島国は、温暖化に伴う海面上昇によって、国土が徐々に水没するという脅威にさらされています。国連などが中心となり、国単位での温室効果ガスの削減目標など、環境に配慮した取り組みの方向性を示していますが、私たち一人ひとりが意識を改め、行動を変え、足元の具体的な実践を続けていかなければなりません。

本会は、2009年に「いのちの尊重」「共生の実現」「簡素なライフスタイル」を「基本姿勢」とした「環境方針」を公表しました。これを基に、18年にはRems(立正佼成会らしい環境配慮活動)をスタートし、本部スタッフ全員が「環境配慮活動は菩薩行の一環」との認識を共有して、毎年、部署ごとに目標を立て、業務を通じた環境負荷の削減に向けて取り組んでいます。また、全国各教会では、効率良く節電を行うためのシステムを導入し、省エネに取り組まれています。

今回の「アースデイ」の実践は、こうした積み重ねの上で、私たちのちょっとした心がけや努力、習慣の変更によって、エネルギー消費を抑えるためのさらなる一歩を踏み出すことを願いとしています。空調の稼働停止により、会員の皆さまには、ご不便をおかけしますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。際限ない欲望を手放し、肥大化させないための行動として、皆さまと共に実践させて頂きたいと思います。
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