WCRP日本委 「第50回理事会・第29回評議員会」を開催

評議員会では、WCRP日本委員会の杉谷義純会長(天台宗妙法院門跡門主)を議長に審議が行われた
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第50回理事会・第29回評議員会」が1月31日、立正佼成会の法輪閣第一会議室(東京・杉並区)で行われた。戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)をはじめ理事20人、評議員8人(オンラインでの参加者含む)が出席。本会から日本委理事の庭野光祥次代会長、和田惠久巳総務部長、國富敬二徳島教会長、同評議員の熊野隆規理事長が参加した。
理事会では、「日本委員会人事」「2025年度予算」など五つの議案を審議し、全ての事項が認められた。この後、戸松理事長が招集した評議員会での審議を経て、承認された。
この結果、人事に関しては、昨年6月まで日本委会長を務めた本会の庭野日鑛会長が新たに顧問に就任した。理事では、阿部昌宏・天台宗前宗務総長が退任し、細野舜海・同宗務総長が就任した。
2025年度の事業方針と事業計画では、今年、戦後・原爆被爆・国連創設80年の節目を迎えることから、宗教者による対話を一層深め、安心で平和な社会の実現を目指す必要性を確認。具体的には、国内外の宗教者と各界とのネットワーク化、啓発・提言活動、人道的貢献など8項目に取り組むことが決まった。
このうち重点事業として、今年6月30日から7月3日に「『戦争を超え、和解へ』諸宗教平和円卓会議」の第3回東京平和円卓会議を開催。紛争国や地域の宗教者が一堂に会し、これまで取り組んできた和解の実践による成果や課題を確認し合う。
また、諸宗教指導者がAI(人工知能)の開発・運用について六つの原則を提言する「AI倫理のためのローマからの呼びかけ」のフォローアップや、政情が不安定さを増す東アジアの宗教者との交流も推進していく。
この後は報告事項に移り、法人業務や国際事業のスケジュール、特別事業部門(タスクフォース)と常設機関の活動内容が伝えられた。