北京でACRP執行委員会 新事務総長と第9回大会の東京開催が決定
アジア宗教者平和会議(ACRP)の執行委員会が5月20、21の両日、中国・北京で行われ、新事務総長の就任と第9回ACRP大会が東京で行われることなどが決定した。アジアの21の国と地域から正式代表45人が参加。世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会からは、執行委員を務める杉谷義純理事長(天台宗宗機顧問)、川端健之理事(立正佼成会理事長)、國富敬二事務局長(同会理事)らが出席した。
2日にわたる同委員会では、ACRPの事務総長人事や次回大会の開催などが審議され、それぞれ承認された。
事務総長は、2014年から務めてきた畠山義隆氏(本会)に代わり、後任として同日本委理事の根本信博氏(62歳、本会時務部主席)の就任が決まった。畠山氏は本会の人事異動で、昨年12月から東京都の三鷹教会長を兼任していた。席上、畠山氏のあいさつに続き、根本氏が所信を表明し、アジア太平洋地域が抱える課題の解決に向けて積極的に取り組む決意を語った。
2014年8月に韓国・仁川で行われた第8回ACRP大会に続く第9回大会の開催についても話し合われた。同日本委が大会の受け入れを表明し、審議の結果、2020年10月に東京で開催されることが決定した。ACRP大会の日本での開催は初めてとなる。
また、今回の執行委員会には、韓国宗教人平和会議(KCRP)のキム・ヨンジュ会長と、朝鮮宗教人協議会(KCR)のカン・ジヨン会長が出席。朝鮮半島の和解に向け、両会長らが協議を重ねた。ACRPは、両国の宗教指導者による対話の継続を図る方針を示している。