「アフリカへ毛布をおくる運動」 2カ月のキャンペーン期間が終了

寄せられた毛布を梱包し、発送する一宮教会の会員

4月1日から全国で実施されていた「アフリカへ毛布をおくる運動」(主催・同運動推進委員会)のキャンペーンが5月31日に終了した。

今年も同運動に参加する立正佼成会では、各教会の自主計画に基づき、会員や市民宅を訪問して毛布の提供や海外輸送協力金の協力を呼び掛けたほか、毛布に縫い付けるメッセージ書きなどの活動が活発に展開された。

愛知県の一宮教会は6月2日、教会道場で青年・壮年部員らが集まった毛布にメッセージを縫い付け、902枚の梱包(こんぽう)と発送作業を実施した。同教会はこれまで、自治体の広報誌などに同運動の意義や毛布収集を告知したPR記事を掲載したほか、同教会が加盟する「明るい社会づくり運動」の団体などに協力を求めるといった活動に取り組んできた。また、広く市民に活動のPRを行い、地域の小・中学校の生徒や保護者から多くの毛布が寄せられた。

福岡県の久留米教会は地元自治体の協力のもと、公民館などの公共施設に活動のPRチラシを掲示し、地域の商店街を一軒ずつ歩いて協力を呼び掛けてきた。

5月27日には、そうして市民から寄せられた分と、会員から寄せられた分の計936枚の毛布の梱包作業を壮年を中心とした会員20人が行い、運送業者に引き渡された。渉外部長(50)は、「“同じ地球の住民”として、災害や貧困で毛布を必要とするアフリカの人たちのお役に立ちたいとの思いで運動に取り組んできました。現地の人たちの苦しみが少しでも和らぐことを願っています」と語った。

全国から寄せられた毛布は、現在、神奈川・横浜市の本牧埠頭B貨物センターにある日本通運株式会社の倉庫に保管されている。今後、同運動推進委員会で出航準備が進められた後、アフリカ各国に向けて輸送を開始する予定だ。なお、本年度分の海外輸送協力金の送金については、8月31日まで受け付けている。

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