大地震で壊滅的な被害を受けたトルコ南東部のガジアンテップ ©WFP/Feride Yildirim

トルコ南部のシリア国境近くを震源とする大地震が２月６日午前４時１７分（現地時間）に発生した。甚大な被害が生じている状況に対し、世界宗教者平和会議（ＷＣＲＰ／ＲｆＰ）日本委員会はこのほど、現地の支援を目的とした「トルコ・シリア地震緊急支援募金」の実施をウェブサイトで発表した。

マグニチュード（Ｍ）７．８を記録した大地震と、同日午後に起きたＭ７．５の地震を含むその後の余震により、トルコとシリア国内では多くのビルが崩壊。両国でこれまでに４万６０００人（２０日現在）を超える犠牲者が出ている。

こうした状況を受け、同日本委は、１０年以上続く内戦の影響で支援体制が整わず、被災者がより困難な状況に置かれているシリア国内の被災者への支援を決定。同国内で救出活動を行う民間団体White Helmets（ホワイトヘルメット）とMolham Team（モルハムボランティアチーム）に支援金を緊急拠出したほか、継続した支援を行うための募金への協力を呼びかけている。

募金による支援金は、ＷＣＲＰ／ＲｆＰのネットワークと連携している現地の支援団体、国連機関などを通じて、生活必需品や医療品といった支援物資の配布、被災者の救援活動や避難所運営の支援、被災者への心理的なケアに活用される。

これに先立ち、今月８日には、戸松義晴理事長（浄土宗心光院住職）名による「トルコならびにシリアにおける地震に対するお見舞い」を同サイトで公表。犠牲者と遺族への弔意を表し、安否不明者の一日も早い救出と負傷者の早期回復を祈念するとともに、諸宗教協力による心からの祈りと連帯の行動を表明した。