佼成パールウイングスが最後の発表会 感謝を込めて技を披露 法輪閣で約250人が観覧

「Hard To Say Goodbye」を披露する部員たち。色とりどりに輝く照明の中で華麗なダンスを見せ、会場は感動の渦に包まれた

2022年11月末をもって解散した佼成パールウイングスの最後の発表会「佼成パールウイングス Last Stage ~感謝を込めて~」(主催・佼成文化協会)が11月27日、法輪閣大ホール(東京・杉並区)で開催された。当日は会員や市民ら約250人が観覧に訪れ、立ち見客が出るほどのにぎわいを見せた。

全国の鼓笛隊が隆盛を極めた1978(昭和53)年に、青少年の育成を目的に「佼成バトン」として結成され、84年に「佼成パールウイングス」に改称。高校生から社会人まで幅広い世代のメンバーが活動した。その後、94年に全日本マーチングバンド・バトントワリング連盟(当時)主催の大会に出場したほか、支教区での鼓笛フェスティバルや各種イベントにも参加してきた。支教区別鼓笛講習会ではメンバーが講師を務めた。

発表会当日は、「裏通りのふたり」「情熱大陸」など5曲を披露。現役メンバー3人に加え、OG(元部員)も参加し、スパンコールのワンピースやボーイッシュなコスチュームなど、曲ごとに衣装を変え、観客を楽しませた。曲の合間には、これまでの活動を写真や映像で振り返り、発表会や練習の様子をダイジェストで上映した。

エンディングに「Hard To Say Goodbye」を披露すると、客席からは「ありがとう!」という歓声とともに盛大な拍手が送られた。

舞台上であいさつに立ったリーダーの女性会員(40)=南多摩教会=は、舞台でのパフォーマンスや青少年への技術指導を通じ、パールウイングスが「多くの人々に喜んでもらえる存在になれた」と語り、活動を支えてきた先輩達や周りの人々に対する感謝の気持ちを表した。その上で、これまでの経験は「私の人生にとってかけがえのないもの」で、今後も「一人でも多くの子供たちがバトンと出会ってほしい」と涙ながらに語った。