日本聖公会の武藤首座主教と植松主教が本会を訪問 庭野会長と懇談

本会を訪れた日本聖公会の武藤首座主教(右から3人目)、植松主教(同2人目)。法輪閣で庭野会長と懇談した

日本聖公会の武藤謙一首座主教と、植松誠主教が7月12日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、大聖堂や開祖記念館を見学後、法輪閣で庭野日鑛会長、國富敬二理事長と懇談した。

武藤師は一昨年11月に、植松師の後任として首座主教に就任。また、このほど、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会理事に就いた。一方、植松主教は現在、WCRP/RfP日本委員会理事長を務めている。当日は同日本委の篠原祥哲事務局長が同席した。

懇談では、植松師が、後輩にあたる武藤師とは、同郷の出身で、共に聖公会の信仰を持つ家庭に育った幼なじみであることを紹介した。さらに武藤師は、父親や牧師を務めていた叔父の影響などから信仰に目覚め、牧師になる決意をした経緯を披歴。聖公会神学院の寮生活の中で神学を修め、人権問題を学び、平和への意識が高まった体験などを話した。

これを受けて庭野会長は聖公会(英国国教会が母体)と本会との交流に触れながら、1973年にカンタベリー大主教のマイケル・ラムゼー師が本会を訪れたことを紹介。また、自身が同日本委理事長を務めていた2009年に、日本聖公会宣教150周年記念礼拝に出席のため来日したローワン・ウィリアムズ同大主教と会見したことや、同記念レセプションで来賓あいさつに立った思い出などを語った。

このほか、懇談では、東日本大震災の犠牲者への慰霊や復興支援が話題に上った。同日本委が震災発生の翌年から昨年まで、被災地で開催した「東日本大震災の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願式」を振り返り、今後も復興に向け、それぞれで祈りを捧げていくことを確認し合った。