朔日参り(布薩の日)式典 光祥次代会長を導師に読経供養 國富理事長が講話
立正佼成会の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典が10月1日、大聖堂(東京・杉並区)で行われた。式典の模様はインターネットの動画共有サイトで、ライブ配信(会員限定)された。
式典では庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、中野雅世松戸教会長が体験説法に立った。
中野教会長は、夫の転勤を機に義母が教会長を務める教会に転入し、「教会長の嫁」としてしっかりしなければと思い込み、かたくなになっていたことを吐露。その後、別の教会長との触れ合いを通して、自己中心的な見方を改めて心が楽になり、家族やサンガの支えにも気づき、感謝を深めた体験を発表した。
教会長を務める現在は、相手の仏性を信じて接することを心がけ、新型コロナウイルス感染症が流行する中で、教会通信を通してサンガとつながりを深めていると述べた。
この後、國富敬二理事長が講話を述べた。國富理事長は、『原点に帰ろう』と題する「佼成」10月号の「会長法話」で、庭野日鑛会長が「四法成就」について触れ、「仏に護(まも)られていることを信じて、善いことを繰り返し、信仰の仲間とともに、社会全体の幸福を願って思いやりの実践につとめる」ことが仏教徒の基本・原点と述べていることを紹介。「会長先生は、コロナ禍の今だからこそ、教会は稽古場であり、家庭や職場こそが本番の修行の場であるという基本・原点に帰る大切さ、仏さまのご守護と受けとめていく大切さをお説きくださったように思います」と語り、庭野会長の指導に基づき、会員と一緒に新たな佼成会をつくり上げたいとの意向を示した。
また、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の呼びかけに応じて本会も参画した「ミャンマー人道支援募金」に対し、約2カ月間に全国の会員から4500万円を超える浄財が寄せられたことに感謝の意を表明。浄財の1回目の送金が行われ、ミャンマー委員会を通して現地で苦しむ人々に届けられたことを報告し、「どんな時も、『まず人さま』という大乗の菩薩道こそが立正佼成会の歩むべき道であると改めて学ばせて頂きました」と語った。