原爆投下76年 広島、長崎で慰霊式典 犠牲者を追悼
ヒロシマの祈り捧げ続ける 教会で制作した映像を配信
広島に原爆が投下されてから76回目の「原爆の日」を迎えた8月6日、立正佼成会広島教会は教会道場で「広島原爆殉難犠牲者慰霊供養」を行った。新型コロナウイルス感染予防のため会員は参集せず、インターネットの動画共有サイトを通して式典の模様をライブ配信(会員限定)した。
式典では冒頭、原爆投下によって壊滅的な被害を受けた広島の様子を伝える映像が配信された。次いで、読経供養が行われ、導師をつとめた原章雄教会長が、原爆犠牲者を追悼し、世界平和への願いとその実践を誓願する回向文を奏上した。
続いて、教会が制作した『つなげようヒロシマの祈り』と題する映像を配信。支部ごとに続けている包括地域内の原爆犠牲者慰霊碑での慰霊供養や、会員の被爆体験などが紹介された。
あいさつに立った原教会長は、慰霊供養を通して、原爆犠牲者の苦しみや平和への願いをわが事として受けとめ、多くの犠牲の上に現在の社会が築かれていることへの感謝を忘れず、平和な世界を実現するための行動を誓願することが重要と強調。一人ひとりが、その「共感」「感謝」「誓願」を胸に刻み、信仰者の自覚に立って、祈りを捧げ続けることが大切と述べた。
また、自らの心が平和であるかを常に省みながら、一日一日を過ごすことが平和な社会の実現につながるとし、「自分にできる菩薩行の実践を、お互いさまに継続していきましょう」と語りかけた。
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