新宗連青年会「第56回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」 非戦誓い、平和への歩みを

式典の最後、宮本新宗連青年会委員長の先導に合わせて黙とうが捧げられた

新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)主催の「第56回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開催された。新型コロナウイルスの感染予防のため、新宗連青年会の代表者のみが出席。式典の模様はインターネットを介してライブ配信され、加盟教団の信徒ら約2000人が視聴した。

同式典は、宗教協力の理念のもと、全ての戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げるとともに、「絶対非戦」を誓い、世界平和を祈願するもの。1962年に始まり、新宗連青年会の「行動の柱」と位置づけられている。

式典は午後6時、開式。主催者挨拶に立った宮本泰克・新宗連青年会委員長(妙智會教団事務局長)は、戦後76年が経ち、「平和な時代を享受してきた日本で、戦争の記憶が急速に風化しつつある」と現代の風潮に危惧の念を表した。その上で、今年結成60周年を迎えた新宗連青年会が初めて実施した行事が同式典であることに触れ、「私たちはこの式典に込められた願いとともに、その意義をしっかりと受け継ぎ、そして次の世代へと伝えていかなくてはなりません」と強調。「すべてのいのちを尊ぶ世界」の実現に向け、加盟教団の青年たちと協力して平和への取り組みを進めていくと誓った。

続いて、新日本宗教団体連合会(新宗連)を代表し、岡田光央理事長(崇教眞光三代教え主)が挨拶。岡田理事長は、新宗連青年会が続けてきた戦争犠牲者の慰霊をはじめとするさまざまな取り組みを「長い射程に立って、世界の平和を祈り、実践する崇高なる営み」と評し、「私たちは宗教者として、平和の礎となった戦争犠牲者のことを決して忘れることなく、みたまの平安と平和の実現を祈り続けます」と決意を述べた。

次いで、教団別礼拝が行われ、立正佼成会の秋田雅世・総務部スタッフが本会の儀礼儀式に沿って慰霊の誠を捧げた。

この後、新宗連加盟教団の青年代表として、善隣教広島教会の女性(31)の「平和へのメッセージ」が映像で配信された。この中で女性は、幼少期に被爆者である祖父母から戦争体験を聞いたことが、平和を考える原点であったと述懐。さらに、善隣教が取り組む「韓国原爆被害者救済活動」で韓国を訪れ、現地の女性から広島での被爆体験を聞いたことを披歴し、戦争体験者が急速に減っている今、これらの話を語り継ぎ、戦争の悲惨さと平和の尊さを自らの言葉で伝えていきたいと述べた。