「朔日参り(布薩の日)」式典で庭野会長が「お言葉」 感動を精進の糧に

庭野会長は、日本の歴史や伝統、文化に込められた精神性をかみしめることが大切と述べた

立正佼成会の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典が8月1日、東京・杉並区の大聖堂で行われ、庭野日鑛会長が「お言葉」を述べた。式典の模様はインターネットの動画共有サイトを使って、全国の会員に向けてライブ配信された。

式典では、庭野光祥次代会長の導師による読経供養が行われた。

続いて、「お言葉」に立った庭野会長は、明治時代の政治家・井上馨が若い頃に暴漢に襲われて瀕死(ひんし)の重傷を負った際、医師の手当てと母親の必死の看護で一命を取り留めた逸話が戦前の教科書『小学国語読本』に取り上げられ、「まことにありがたく尊いのは、此の母の力」という言葉で結ばれていることを紹介。当時はこのような話を教材として子供たちが学んでいたとして、「こうした感動を通してこそ、自分たちの国を立派にしていこう、誇りを持っていこうという気持ちが湧いてくる」と述べた。

その上で、日本の歴史や伝統、文化を改めて振り返り、そこに込められている精神性をかみしめて、自信を持って進んでいくこと、国づくり、人づくりに取り組むことが大事と説示。素晴らしい文章に触れる大切さを改めて強調し、感動を受けるものを読み、精進していくことが、仏道精進にもつながると述べた。

式典終了後、映像作品「佼成ニュース」(特別号)が配信された。