夏の彩り、清らかに 大聖堂庭園広場の蓮が見頃

大聖堂の蓮(6月27日撮影)

大聖堂(東京・杉並区)庭園広場の鉢や池に植えられている蓮が開花し、見頃を迎えている。

法華経には、「世間の法に染まざること 蓮華の水に在るが如し」と記されており、泥中で育つ蓮は、どんなに汚れた環境に身を置いても、それに染まらず、清らかさを保つ象徴として親しまれている。

立正佼成会本部では毎年2月頃、土を掘り起こし、蓮の株が植え替えられる。4月になると、浮葉や立ち葉が出始め、例年6月中旬以降に花が開き始める。

蓮は「徒花(あだばな)なし」といわれ、芽が出れば、咲き損ねがほとんどない。根が泥中にあってこそ、踏ん張る力で芽を立ち上がらせ、清らかな花を咲かせる。愛情を込めて育ててきた職員の一人は「苦しいことやつらいことがある人も、一所懸命に咲く蓮を見て『また、頑張ろう』と思ってもらえればうれしいです」と語る。

大聖堂の蓮は約50種類。白やピンク色の凜(りん)と咲く花の姿は、8月頃まで人々の目を楽しませる。

(6月17日撮影)