東北支教区5教会の青年部員が、オンラインで復興祈願供養
「10年経っても忘れない」――この願いのもと、東北支教区の5教会(仙台・石巻・原町・平・磐城)の青年部員が企画した「東日本大震災から10年 犠牲者慰霊並びに復興祈願供養~繋がろう、繋げよう、未来へ~」式典が3月11日夜、オンラインで開催された。式典の動画が、インターネットで全国の会員にライブ配信(限定公開)された。
当日は、青年部員らの歩みを写真で紹介。磐城教会の青年男子部長(31)を導師に読経供養が行われた。
続いて、主催者を代表して原町教会の青年男子部長(33)があいさつ。東京電力福島第一原子力発電所で空調関連業務に携わっていた状況を語りながら、震災を通して、多くの出会いと全国のサンガ(教えの仲間)たちの支援により、故郷の再生に尽くす決意をした経緯を発表した。「震災で亡くなった人の分まで笑顔で過ごしていきたい」「人を助ける人になりたい」といった、少年部員たちの願いがつづられた短冊が写真で紹介された。
ライブ配信を視聴した全国の会員からは「一緒にご供養ができてよかった」「今後も復興支援に尽力します」など、励ましのメッセージが寄せられた。
式典後、同支教区の青年部員による法座が行われた。平教会の学生部長(28)は「亡くなった人の思いを遺(のこ)すためにも、被災された方の話にしっかり耳を傾けたい」と語った。