TKWO 課題曲コンサート2021――往年の名曲とともに
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「課題曲コンサート2021――往年の名曲とともに」の大阪公演が2月15日にザ・シンフォニーホール(大阪市)で、東京公演が2月16日に東京芸術劇場(豊島区)で行われた。指揮者は大井剛史氏(TKWO正指揮者)。大阪会場には約400人、東京会場には約700人が来場した。
同コンサートでは、その年の「全日本吹奏楽コンクール」の課題曲を中心に演奏する。これまでに東京で4回行われ、今回初めて大阪でも開催された。
TKWOはコンクールの参加者に向けた課題曲の参考演奏をオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラと2年ごとに担当している。昨年のコンクールが新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になり、昨年度の課題曲が今年度に持ち越しとなった。
今回、大阪、東京両会場の前半の部でTKWOは、課題曲の「トイズ・パレード」や、「僕らのインベンション」など6曲を演奏した。
後半の部では、作曲家アルフレッド・リードの生誕100年を記念して、リード作曲の「音楽祭のプレリュード」(1970年度課題曲)と「シンフォニック・プレリュード」(65年度課題曲)を披露。このほか、往年の課題曲から、「マーチ『プロヴァンスの風』」「イリュージョン」「風紋」を演奏した。