「布薩の日」式典で庭野会長が法話 「即是道場」の精神示す

全国の会員に向けて法話を述べる庭野会長

立正佼成会の「釈迦牟尼仏ご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典が12月15日、東京・杉並区の大聖堂で挙行された。会員は参集せず、式典の映像がインターネットでライブ配信(会員限定)された。

当日は、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、教団本部の赤川惠一国際伝道部部長が体験説法に立った。

信仰3代目となる赤川部長は、平穏な家庭を願って学生時代に自ら信仰に目覚め、高校教諭を経て学林本科に入林した経緯を紹介。庭野日敬開祖から励ましの言葉を胸に刻み、これまで渉外分野の本部職員、教会長として歩んできた日々を述懐し、さらなる菩薩行に尽くすと誓願した。

この後、庭野日鑛会長が法話を述べた。この中で庭野会長は、今年の『年頭法話』で示した「即是道場(そくぜどうじょう)」の精神について触れ、「法華経の修行とは、日常生活の中にある」と強調。その中で修行することが「即是道場」であり、そうした姿は「二六時中(四六時中)法華経を読む」と称されると話し、「私たちの修行は、今自分がいるところでありますから、『いま、ここ、われ』ということが、いつも問われているのです」と法華経行者の心構えを説いた。

また、目標を持つ大切さに言及し、「私たちは目標がないと、前に進めません。何歳になっても、『これから始めるのだ』という気持ちを失ってはならないのです」と説示。一日の始まりである朝や、一年の始まりである元旦に目標を定め、「これから始めるのだ」という気持ちで臨むことを促した。