「シェアハウスこうじゅ(関西光澍館)」が開所 生活困窮者の自立を支援
生活困窮者や社会的に孤立状態にある人の自立を支援する共同住宅(有料)としての活用が決まった立正佼成会の関西光澍館(大阪・豊中市)で2月1日、開所時内覧会が行われた。共同住宅の名称は「シェアハウスこうじゅ(関西光澍館)」で、一般社団法人・大阪希望館が運営する。当日は、事業を監督するために新設された関西光澍館運営協議会(本会を含む4団体で構成)から約20人が参加。本会から馬塲久枝豊中教会長、中央学術研究所の橋本雅史所長らが出席した。
学林光澍の学生寮だった関西光澍館は一昨年3月に閉鎖され、近畿支教区からの情報を基に教団本部でその活用が検討された。その後、宗教者や研究者でつくる「支縁のまちネットワーク」の協力を得て、大阪市で生活困窮者を支援する大阪希望館による活用が決定した。
3階建ての関西光澍館の2、3階が共同住宅(40部屋)で、1階は豊中教会の施設。昨年12月に「御本尊安置式」が行われ、関係者が集った。
入居者の受け入れやサポートなど、共同住宅の運営は大阪希望館が、事業の大枠の決定や財務の監督、助言・協力、入居者と地域社会をつなぐ役割は、同協議会が担う。
入居対象者は、一般の賃貸物件に入るための初期費用や緊急連絡先がない人、保証人がいない人、一人暮らしではひきこもり状態に陥る可能性が高い人などとなる。また、共同住宅には生活支援員が置かれ、必要に応じて金銭や服薬の管理、通院の同行、福祉サービスを利用する際のサポート、見守り、入居者間の交流などの支援が行われる。