本会主催「第61回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」 平和実現へ 誓い新たに
立正佼成会主催の「第61回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」が9月23日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で厳修された。教団役職者、東京教区の会員ら約120人が参列した。同法要は、第二次世界大戦をはじめ全ての戦争犠牲者に回向の誠を捧げ、平和の実現に向けて誓いを新たにするもの。昭和34年から毎年、「秋分の日」を中心に実施されている。
当日は、島田華代東京教区長を導師に読経供養が行われ、庭野日鑛会長の回向文が奏上された。回向文の中で庭野会長は、戦後74年が経過し、日本では戦争の記憶が風化しつつあるが、現在の平和は戦争で亡くなった人々の犠牲の上にあることを忘れてはならないと強調。まず家庭の中で信頼関係をつくることが、ひいては世界の平和と安寧に寄与し、人と人、国と国が信頼で結ばれる大調和につながると示した。
導師と参拝者代表5人による焼香の後、島田教区長があいさつに立った。島田教区長は、今年8月に実施された「新・学生の船2019」で長崎県を訪れ、原爆の悲惨さを知った学生部員が、平和の尊さを伝えていくと決意したエピソードを紹介。また庭野会長の回向文に触れ、「一人ひとりが身近な人を愛し、喜ばれる行いをして信頼関係を築くことが、世界の平和につながっていくと信じています」と話した。