【釜石教会】 教会発足60周年記念式典
6月9日、岩手・釜石市民ホールTETTOで立正佼成会釜石教会が教会発足60周年記念式典を開催し、700人が参集した。
奉献の儀、読経供養に続き、女性会員(63)=総務部長=が体験説法。東日本大震災発生直後、夫は車ごと津波に流されたが、九死に一生を得て再会できた時の状況を詳述した。また、その後に病を患いながらも常に周囲を気遣っていた夫から、「まず人さま」の精神を学んだとし、その遺志を胸に精進することを誓った。
次いで、『希望のチカラ』をテーマに玄田有史東京大学教授が講演した。「希望学」を提唱する同氏は、過去に多くの試練を乗り越えてきた釜石市で調査・研究していることを紹介。「困難や変化の中に、幸福を見つけることが、希望を生む力になる」と述べた。