光祥次代会長 慈済基金会の何氏と懇談

慈済基金会の報道官を務める何氏(左)

立正佼成会の庭野光祥次代会長は3月22日、財団法人・台湾仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)の報道官を務める何日生氏の訪問を受け、東京・杉並区の法輪閣で面会した。川端健之理事長が同席した。

何氏は現在、英・オックスフォード大学で『善の経済』『善に基づくガバナンス』をテーマに研究を行っている。今回の訪問は、何氏が進める各宗教団体の持続可能なガバナンス(運営)に関するヒアリングの一環。席上、何氏が自身の調査・研究内容を紹介し、光祥次代会長に見解を求め、懇談が続いた。

この中で、「教団組織は効率的な運営のためピラミッド式の階層的な構造になっているものの、同時にサンガ(教えの仲間)としての平等性も持ち合わせており、その両面をいかに融合するか」「組織はあくまでも目的を達成するための手段であり、組織の維持自体が目的化してはならない」といったことが共有された。また、教団内での民主制、出家と在家の関係、布教者の育成、現代社会での教えの発信方法などについて意見が交わされた。

この後、何氏は熊野隆規時務部部長らから本会の組織や運営、布教のあり方などについて聞き取りを行った。