全国で寒修行始まる

平成31年次「寒中読誦(どくじゅ)修行」(寒修行)が1月20日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)はじめ全国の教会道場や布教拠点、会員宅などで始まった。

寒修行は、一年で最も寒さの厳しい時期とされる「大寒」から、「立春」前日の「節分」(2月3日)までの15日間をかけて『法華三部経』全巻を通読し、一年の心構えをつくるためのもの。初日となった20日午前6時の東京都心の気温は3度(気象庁発表)。大聖堂には、東京西・中央・東3支教区の6教会から会員2383人が参集し、平井孝昌・台東教会長を導師に、「無量義経」の「徳行品第一」「説法品第二」「十功徳品第三」を読誦した。

毎年、寒修行の初日には欠かさず大聖堂を訪れている江東教会の男性会員(71)は、「今年もいよいよ、待ちに待った寒修行が始まったな、という気持ちです。この年齢になっても、こうして大聖堂に足を運べるのは、健康でいられるおかげさま。教えを学び、実践して、心身共に健康な一年を過ごしたい」と話した。

足立教会に所属する男性(39)は、妻(32)、娘(1)と参加した。「前日から家族で第二団参会館に宿泊させて頂きました。子供はまだ幼く、去年は私だけの参加でしたが、今年は家族みんなで参加することができ、とても有り難いですね。結婚、妻の妊娠、出産と、毎年、家庭が変化し、その分、日々の生活にも追われがちですが、佼成新聞新年号に掲載された『年頭法話』にある、『自己を進化してゆこう』の気持ちで、新たな一年をと思っています。寒修行を機に、夫婦で力を合わせて温かな家庭を築き、私も父親として成長していく――そう誓いました」と笑顔を見せた。