日中韓仏教友好交流会議 三国から300人集い、本会神戸教会で開催

「第21回日中韓仏教友好交流会議 日本大会」(主催・日中韓国際仏教交流協議会)が9月12日、神戸市の立正佼成会神戸教会で行われた。インドから、中国を経て朝鮮半島、そして日本に渡った仏教伝播(でんぱ)の歴史を顧み、日本、中国、韓国の仏教徒の交流を図ることが目的。日本での開催は7回目で、三国から約300人が参集した。本会から、同協議会常任理事で事務局参与の澤田晃成総務部部長、同常任理事の佐藤益弘京都教会長らが出席した。

開会式では、同協議会会長の伊藤唯眞浄土門主(総本山知恩院門跡)があいさつに立った。

同交流協議会会長の伊藤浄土門主(知恩院門跡)

この中で、三国仏教徒を結ぶ「三国の絆」の存在を強調。「日本仏教の各宗派はいずれも中国・韓国の両国から伝えられ、育てられたものに外(ほか)なりません。日本の仏教者は常にこのことを自覚するとともに、永世に平和を希(ねが)う国民として『黄金の絆』を再構築して、揺るぎないものとすることによって、世界人類の不易の共存共栄即ち仏陀の説く和合と共生(ともいき)の理想社会の建設に邁進すべきであります」と話した。

さらに、宗教間の相互理解と平和のための協力は、「今世紀最大の眼目であり、宗教間の深い対話なくして人類の未来に光明はない」と説示。「世界中の宗教、とりわけ中国・韓国・日本の三国仏教者が一つになり、世界の平和を祈念し、和合共生のみ教えを世界人類の帰依すべき基本理念とされる事を切に願うものであります」と述べた。

続いて、国ごとに「世界平和祈願法要」が営まれた。日本は、同交流協議会副会長を務める真言宗中山寺派の今井淨圓管長が表白文を奏上し、「普門品(観世音菩薩普門品)」を読誦(どくじゅ)した。