本会が国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で慰霊法要
立正佼成会の主催する「第59回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」が9月23日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われ、東京教区の会員ら約150人が参集した。
同墓苑には、第二次世界大戦中に海外で亡くなり、身元不明などの理由で遺族の元に戻らなかった軍人や民間人の遺骨を埋葬。2017年5月29日現在、36万7328柱が安置されている。
この慰霊法要は、同墓苑が建設された昭和34年に、庭野日敬開祖の提言によって始まる。以来、毎年、祖先を敬い、亡くなった人を偲(しの)ぶ「秋分の日」を中心に実施されてきた。
当日は、島田東京教区長を導師に読経供養を厳修した。この後、あいさつに立った島田教区長は、緊迫する北朝鮮情勢に触れ、「戦争」が懸念されるとしながら、平和実現に向けた一人ひとりの心構えに言及。「日々の生活の中でも、怒りを感じ、争いの心が湧き起こることがあります。その時に、相手を責めるのではなく、まず自身を見つめ、怒りの心をコントロールすることが、平和につながるのではないでしょうか」と参列者に語り掛けた。