一食運動50周年記念 聖エジディオ共同体 来日特別企画を開催
15日の大聖堂式典などから
マラウイのアクティビストらが来会 光祥次代会長と懇談

15日、大聖堂で行われた「釈迦牟尼仏ご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典で、ムクワパタ氏があいさつした
15日は、一行を代表してムクワパタ氏が聖壇であいさつを行った。ムクワパタ氏は、長年の一食運動の実践に心からの謝意を表し、浄財がマラウイの人々の生きる希望になっていると語った。
式典後には、法輪閣大ホール控室で、庭野光祥次代会長、熊野隆規理事長ら教団役職者との懇談の場が設けられた。和田惠久巳総務部長が進行役を務めた。懇談では、自己紹介に続き、自由に質問や感想を語り合う時間が持たれた。
この中で、光祥次代会長は、2017年にマラウイを訪れ、「HIV/エイズ事業」を視察したことを振り返りながら、同国で教育を受けた若者がより良い収入を求めて欧州などに出てしまう問題について、現状を尋ねた。

式典後、聖エジディオ共同体の一行は法輪閣大ホール控室で、庭野光祥次代会長、熊野隆規理事長ら教団役職者と懇談した
これに対し、サンガレ氏は、同国の医師・看護師不足はいまだ深刻であることを伝えた上で、さまざまな病気を包括的に診療し、食料支援も行う同事業への国や人々の期待は大きいと説明。「エジディオで働いている私や他のスタッフは、収入よりも神の祝福の方が価値があると信じています。患者さんに対して喜びを持って接し、『神のご加護がありますように』と祈り、精神的なつながりを持つように心がけています」と語った。
またオーランド氏は、一食実践という社会的な活動と、世界平和を祈る信仰的な活動が一つになると、とても大きな力を発揮すると話し、だからこそ一食運動の意義について多くの人に知ってもらいたいと力説。「皆さまが捧げてくださる思いやりの心と平和への願いは、治療を受ける人々に確実に届き、病気からの回復と同時に、生きる希望につながっています」と述べた。
最後に、光祥次代会長は、「他国の人のために自分のなにがしかを使ってもらう、それは支援を受けている皆さまのためだけでなくて、一食運動をさせて頂いている私たちの心の豊かさにつながっています。誰かの役に立てることの喜び、自分の尊厳性を多くの人が感じられるように、これからも協力して共に歩んでいければと思います」と語った。





