WCRP/RfP第10回世界大会 参加者の談話 諸問題解決への確かな一歩
対話から平和構築が始まる
WCRP/RfPミャンマー委員会顧問 チャールズ・ボー枢機卿
ミャンマーは軍と民主政府の二つが政治の力を持つ複雑な国です。また、多くの対立を抱えており、最近ではロヒンギャ難民の問題が起きました。
問題を解決して和平を実現するには対話が欠かせません。WCRP/RfPミャンマー委員会は、政府と軍、反政府勢力との話し合いの場づくりに努めてきました。三者がWCRP/RfPの活動を理解し、今ではそれぞれと簡単にコンタクトが取れる関係を築くことができました。例えばミャンマー委員会主催の会合には、宗教大臣が出席してくださっています。私たちの活動が信頼され、平和を構築するにはWCRP/RfPが必要だとの認識が深まっているのを強く感じます。
今回の世界大会では、ロヒンギャの問題などについてバングラデシュの宗教者と数回にわたって会合を持ちました。今後も話し合いを続け、解決策を見いだしていく考えです。
3年前、WCRP/RfPのシンポジウム出席のため、ミャンマー委員会のメンバーらが東京を訪れました。共に歩んでくださる日本委員会に感謝しています。
核廃絶への協力に深く感謝
「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN) ベアトリス・フィン事務局長
ICANの活動において、諸宗教者の方々は長く中心的な役割を担いつつ、核廃絶に向けて協力して頂きました。今回、世界の宗教者が集う大会に参加することができ、心より感謝しています。
核不拡散条約(NPT)再検討会議が開かれる2020年は、各国の核兵器禁止条約の批准を推進する上でも、とても大事な年です。核兵器は決して安全を保障するものではありません。核の脅威がなくならない限り、真の安全は保障されないことをしっかりと訴える必要があります。そのためにも草の根レベルから声を上げていくことが大切ですし、被爆国である日本の市民、特に宗教コミュニティーには、被爆者の声をもっと政治に届け、核廃絶を訴える責務があると感じています。
国際情勢は刻々と変化しています。核廃絶や軍縮に関する世界の動きを後退させたくない――その思いでICANはこれからも、核兵器禁止条約の発効を目指していきます。