第1回日中宗教指導者交流が中国の北京市、雲南省で 庭野会長が出席

さらなる協力のために、北京でシンポジウム

シンポジウムでは庭野会長があいさつ。交流プログラムを通じて、日中宗教者の絆がより強く結ばれた

中国でのさまざまな学びを受けて、29日夕、北京市内のホテルで、『日中宗教間交流と両委員会間の協力の今後の展望』をテーマにシンポジウムが開催された。WCRP/RfP日本委の代表団と共に、CCRPからは学誠法師(中国佛教協会会長)、楊発明・中国イスラーム協会会長ら副会長4人と喇燦秘書長が出席した。

最初に、学誠法師と庭野会長があいさつ。庭野会長は、日中の相互理解と友好が、人と人との心の触れ合い、胸襟を開いた対話を通じてつくられてきたと強調。その上で、対話の特長として、相手を知り自分を知ること、自他共に成長すること、共通の価値観・普遍の真理に気づくこと、相互の信頼醸成、対話の積み重ねが宗教協力による具体的な行動を生み出す、という五つの項目を示した。

続いて、喇秘書長と國富敬二同日本委事務局長がスピーチ。喇秘書長は、CCRPの組織や活動について説明した。國富事務局長は、同日本委の活動を紹介し、特に、気候変動への取り組み、平和と和解のためのファシリテーター養成セミナー、青年部会の活動の3点での交流、協力を中国側に提案した。

中国人民政治協商会議、中国国家宗教局を訪問

同日本委一行は29日、北京市内で、中国共産党、各団体、各界の代表で構成され重要な政治的決定を行う「中国人民政治協商会議」の全国委員会を訪問し、馬飈副主席と面会した。席上、馬副主席は、中国佛教協会会長を務めた趙樸初師と庭野日敬開祖の日中友好への努力に敬意を表し、両師の友情を「中日民間友好の一つのシンボル」と語った。

さらに、一行は同市内の中国国家宗教局で、蒋堅永副局長と会見した。

中国人民政治協商会議全国委員会の馬副主席は日中関係の強化に宗教者が果たした役割を評価した