WCRP/RfP日本委「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」 今年度第1期の支援先発表
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は6月27日、「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」の2017年度第1期支援先を発表した。
同プロジェクトは東日本大震災の復興支援の一環として2014年10月から始まったもの。これまで11期にわたり延べ151団体を支援してきた。
東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う住民の避難生活が続く福島県では、今春から浪江町、飯舘村、川俣町、富岡町で、一部を除いて避難指示が解除され、自主避難者への住宅の無償提供が打ち切られた。こうした状況を受け、今期は避難生活者へのサポートのほか、避難指示が解除された地域のコミュニティーの再生や活性化に取り組む11団体に計201万3000円を寄託する。
15年第4期でも支援した福島市の「いいたてまでいの会」は、次世代を担う子供たちの教育環境の維持と発展に努める。特に、震災により途絶えそうになった伝統芸能「田植え踊り」の若い世代への継承を支援し、学校や仮設住宅などでの披露に取り組む。
また、郡山市のNPO法人「かふぇぷらす郡山」は、住宅を無償提供する支援の打ち切りによって福島に帰還したものの、生活に不安を抱える住民に対し、お茶会や相談会、ワークショップなどを開催。宮城・山元町の「Café de FUKUSHIMA」は、南相馬市や浪江町、飯舘村、葛尾村、川内村からの避難者が生活する仮設住宅で、自家焙煎(ばいせん)カフェの実施や豚汁の提供、包丁研ぎなどのイベントを行う。