「『平和評議会』からの離脱を/インドネシアの宗教・市民指導者」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)
新カンタベリー大主教の着座式
英国国教会と聖公会(信徒総数8500万人/165カ国)の最高指導者であるカンタベリー大主教の着座式典が3月25日、カンタベリー大聖堂で挙行され、ウィリアム皇太子夫妻、スターマー首相はじめ約2000人が参列した。
英国国教会では2024年、ジャスティン・ウェルビー前大主教が、教会内で発生した一指導者による児童性愛問題への対処の責任を問われて辞職。英国首相府は昨年10月3日、第106代のカンタベリー大主教に、サラ・ムラーリー・ロンドン主教を任命すると公表していた。王室カンタベリー大主教選出委員会によって選出され、チャールズ3世国王の認可を得て公表された。
英国国教会史上初の女性のカンタベリー大主教であるムラーリー新大主教は、1962年生まれ。16歳で英国国教会に改宗し、2001年に司祭に叙階された。そして、15年にクレディトンの司教、18年にロンドン司教に任命された。聖職者になる以前は、看護師だった。
ローマ教皇レオ14世は、新たなカンタベリー大主教の着座式に向けて公表した祝賀メッセージの中で、教皇パウロ6世(1963-1978)とマイケル・ラムゼー・カンタベリー大主教(1961-1974)の間で開始された両教会間の「友愛を基盤とする対話の新しい道程」と「神学対話」を振り返りながら、一方で、最近では「女性の聖職者への叙階と性的少数派に関する問題」について両教会間で意見の相違があったと指摘した。だが、私たちは「同じ洗礼を受けた兄弟姉妹」であり、「世界がキリストを信じるように」と願い、「終わりのないキリスト教一致に向けた道程」を共に歩んでいこう、と呼びかけた。英国国教会・聖公会が加盟する世界教会協議会(WCC)からは、ジェリー・ピレー総幹事が着座式と関連行事に参加した。
英国国教会は27日、ムラーリー新カンタベリー大主教が4月25日から28日までローマを訪問し、その機会に教皇レオ14世に謁見(えっけん)すると公表した。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)





