令和8年次「学林合同卒林式」

行学園で開催された学林合同卒林式。16人の門出を祝った
3月8日、立正佼成会の庭野日鑛会長臨席のもと、令和8年次「学林合同卒林式」が行学園(東京都杉並区)で開催され、卒林生、卒林生の家族、出身教会の教会長、教団役職者ら42人(オンライン含む)が参加した。
式典では、学事報告に続き、杉野恭一学林学長から、学林蓮澍・海潮音科31期生3人、光澍大学科48期生2人、光澍ロータス生4人、光澍高校科18期生7人に卒林証書が授与された。
次いで、訓話に立った杉野学長は、卒林生に向け、分断の世を調和へと導く確かな力で、世界に光を澍(そそ)ぐ菩薩道の先駆者として歩んでほしいと激励した。
『菩薩の誓願』では、卒林生を代表し、蓮澍・海潮音科のゴータム・アーシカさん(23)=インド・ブッダガヤ法座、光澍大学科の女性(22)=西条教会、光澍ロータス生の男性(25)=新宿教会、光澍高校科の男性(18)=宮田教会=が、学林で学んだ行学二道の精神や、寮生活を通して培った対話・調和の大切さを胸に刻み、今後の人生に活かしていくことを誓願した。
庭野会長は法話の中で、絶対不変の真理とされる「人は必ず死ぬ」「自分の人生は自分しか生きられない」「人生は一回限り」「悠久の宇宙において自分という存在はたった一人」という4点を挙げ、一人ひとりの人間が「広大無辺の時空の中で、たった一つの、たった一回しかないいのちを生きている存在」と受けとめて生きる大切さを示した。
なお、卒林式を前に、2月20日に蓮澍・海潮音科、3月5日に光澍大学科で「卒林説法会」が行われた。8日の卒林式後には、光澍ロータス生による専門研究の報告会が開催された。

説法に立つ卒林生のボルア・ビジョンさん(Zoomの画面から)
蓮澍・海潮音科の卒林説法会では、31期生のボルア・ビジョンさん(28)=バングラデシュ教会、ボルア・スミさん(26)=同教会、アーシカさんが、2年間の学林生活から得た気づきや功徳、帰国後の目標などを発表した。説法の模様は青梅キャンパス(青梅練成道場)を拠点に、関係者向けにオンラインで配信された。
この中でビジョンさんは、以前は他人の欠点を批判する“裁く心”に捉われていたが、学林での共同生活を通し、異なる背景や事情を持つ相手をありのままに受け入れる大切さを学んだと発表。触れ合う相手の仏性を敬い、共感しながら話に耳を傾ける実践を重ねることで、自分の中に慈悲の心が芽生えた喜びを語った。
また、入林の半年後に父親を亡くし孤独感に苛(さいな)まれた時、学林の仲間や教会実習で出会ったサンガに支えられ、深い苦しみを受けとめられた体験を詳述した。父親との別れから「一日一日を精いっぱい生きることの尊さ」を学んだと述べ、帰国後は仏教の教えを生かし、宗教や民族を問わず誰もが尊重される平和な社会づくりに貢献したいと誓願した。





