教団創立87周年記念式典(動画あり)

大聖堂には約1550人が参集し、創立の精神をかみしめ、庭野会長に米寿の祝意を届けた

「現実に人を救い、世を立て直すには、法華経に込められた真の仏教精神を弘めるほかにない」――庭野日敬開祖と長沼妙佼脇祖の熱意と真心を基に創立された本会の87周年と庭野日鑛会長の米寿を祝う「教団創立87周年記念式典」が3月5日、大聖堂はじめ全国各教会で挙行された。

親子の思いを深めた体験説法

当日の様子(クリックして動画再生)

前夜の雪で浅き春となった大聖堂の式典は、全国青年女子部員代表20人による奉献の儀で開幕。庭野光祥次代会長導師のもと読経供養が行われ、庭野会長が「啓白文」を奏上した。

本会の歩みをまとめた映像作品の上映後、熊野隆規理事長があいさつ。次に、教会役員功労者206人を代表して長崎教会女性会員(75)、会員特別功労者224人を代表して若狭教会女性会員(83)に庭野会長から感謝状と記念品が贈られ、功労者を代表して山形教会女性会員(73)が体験説法に立った。

43年前、女性会員は800㌘の次女を出産。不安で涙が止まらないながらもすがる思いで佼成会に向かい、夫は知人に頭を下げ輸血の手配に奔走した。懸命な治療と祈りに包まれ、次女は4カ月で退院。女性会員は恩返しの思いも込め、信仰活動に没頭した――。

大聖堂で説法に聞き入る女性がいた。前橋教会少年部長(43)。女性会員の次女だ。障がいのある娘(19)と共に参拝していた。初めて聞く自身の出生時の様子と母の切ない思いが、親になった今、ひしひしと伝わった。

一方、女性会員は説法の中で、支部長を拝命して人生の指針を得るが、次女の子に障がいがあると分かり、胸が張り裂けそうになったことを述懐。しかし、楽しく過ごす次女親子の姿に、「孫は私たちを幸せにするために願って生まれてきた」と思うようになったと語った。

女性会員は、次女や孫との縁を通し、周りの人たちや支えてくれる夫への感謝と、親の思いの深さに気づき、縁ある人の悲しみ苦しみに心から寄り添い、幸せを願える自分になれたと回想。「出会いを大切に、思いやりの心を深め、さらなる精進をさせて頂きます」と誓った。

説法を聞きながら、前橋教会少年部長は、娘を健康な体に生んであげられなかったことを悔やんだ自分を振り返った。自分をひどく責めたこともあったが、母からかけられた、「この子が生まれてきてくれただけで100点満点なんだよ」という言葉で、“ありのままでいい。生きてくれているだけで有り難い”との気持ちが湧いた。「きっと母も、同じ思いで私を育ててくれたのでしょう。これまで私と長女のことで、どれだけ心配をかけたか……。どこまでも私と娘を支え愛してくれる母と父に改めて『ありがとう』と、感謝を伝えたいと思います。これからは、かつて私が抱いた同じ悩みを持つお母さんたちの支えになりたいと願っています」と思いを語った。

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