大聖堂で令和7年次聖友会「新春のつどい」を開催

大聖堂の御本尊給仕と聖壇護持を担う「聖友会」の令和7年次「新春のつどい」が2月11日、大聖堂で開催された。庭野日鑛会長が臨席し、全国から聖壇役員ら約1300人が参集。式典の様子は、各教会などで参加する聖壇役員に向けたライブ配信もされた。

当日は、読経供養、聖友会の小川益一郎幹事長=江東教会=のあいさつに続き、熊野隆規理事長が登壇した。

熊野理事長は、庭野会長の「年頭法話」に触れながら、二度と来ない一日一日を大切に生きることで、「仏さまのようになるための進化、成長という〝脱皮〟のチャンスを頂いている」と話し、一皮脱いで新たな一歩を踏み出すための覚悟を持つことが大事と語った。

さらに、「青は藍より出でて藍より青し」ということわざを紹介し、「(教えに導いてくれた)師匠を超えるのは至難だが、少しでも近づくという気概を持って歩んで頂きたい」と激励。「斉家(せいか)」を目指し、自らの心を見つめて共に精進していきたいと語りかけた。

この後、全国の聖壇役員を代表して、横須賀教会男性会員(39)、京都教会学生部長(28)が「決意の言葉」を述べた。

男性会員は、コロナ禍で青年部活動が難しくなり信仰の意味を自問したが、昨年から聖壇役員をつとめて先輩サンガと共に学ぶ中で、自分のことを理解して支えてくれる妻、仏の教えを実践して温かな家庭で育ててくれた両親らに感謝を深められた体験を発表。学生部長は、初めての聖壇修行で大聖堂の御本尊を見つめた時、入院中でありながらいつも周囲への感謝を大切にしている祖母の姿を思い返したと語り、自身も目の前の人と丁寧な触れ合いを重ね、次世代に教えを伝えていきたいと誓願した。

「お言葉」に立った庭野会長は、2月11日が「建国記念の日」であることに言及し、日本の国旗は、白地が素直な心、日の丸が「日出る国」の象徴である太陽を表していると説明。さらに、国歌「君が代」の歌詞には、小さな石が大きな岩となり、苔が生えるほど末永く日本が平和で豊かな国になるようにとの願いが込められており、そうした意味合いを心に留める大切さを述べた。

また、教育者である竹葉秀雄氏の詩を引用するかたちで、誠実な人、人間として生きたことを喜べるような人になることが、先達への報恩になると示し、「聖友会の皆さんには、こうした生きる喜びを多くの人に伝えて頂きたい」と語りかけた。

最後に、庭野会長が米寿を迎えたことを祝い、板橋教会女性会員(51)が花束を贈呈した。