サンアントニオ教会発足 現地の会員が初代教会長に就任 さらなる布教を目指す
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式典の様子(写真は全て国際伝道グループ提供)
米国・テキサス州サンアントニオ市に、立正佼成会サンアントニオ教会が発足した。昨年12月8日には、発足式とケビン・ロシェイ教会長の就任式が教会道場で開催された。オンラインを含めて会員180人が参加し、新しい教会の門出を祝福した。
同市で布教がスタートしたのは1970年代後半。西多摩教会の会員だったJさんが米国人男性と結婚後、同市に移住し、現地に住む日本人に声をかけ、自宅で法座を始めたことがきっかけだ。93年には、自宅を布教拠点として提供したJさんを支部長にサンアントニオ支部が発足。95年、現地の法人格を取得し、市内バブコック通り沿いにある現在地に拠点を移し、入仏・落慶式を厳修した。2018年には道場の増改築による入仏式が挙行され、サンガは心を合わせて現地での布教にまい進してきた。
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当日は、青年婦人部員12人の献灯献花、赤川惠一国際伝道部長導師による読経供養に続き、青年男子部員(28)が体験説法に立った。
その後、赤川部長が庭野日鑛会長の祝辞を代読した。この中で庭野会長は、サンアントニオ教会の会員が、「多様性を受け入れる佼成会ならではのサンガ(教えの仲間)」「あるがままを肯定し受け入れ、違いを尊重する考え方」を大切にしていることに触れ、「それぞれが生まれながらに持っている尊い仏性をお互いに拝み合いながら、多様な中にも異体同心の精神を育みつつ、これからも生き生きとしたサンガ、教会づくりにご精進くださりますことに大きな期待を寄せております」と激励した。続けて、赤川部長が講話を行い、今日を迎えられたのは諸先達のおかげだと語りかけ、さらなる法縁の輪が広がっていくことを願った。
あいさつに立ったロシェイ教会長は、これまでサンアントニオで布教に尽力してきた人々や、自分を支えてくれた家族たちに感謝の意を表した。また、会員同士の触れ合いを通して自らの仏性に気づけるのは尊いことと示し、「サンガと共にいる時ほど、悟りに近づくことはありません」と述べた。そして、会員一人ひとりの心に寄り添いながら、一緒に法華経を学んで日々実践していきたいと力強く誓願した。