板橋教会徳丸支部 いたばし社協創立70周年記念福祉大会で二度目の表彰
板橋教会徳丸支部は11月13日、東京・板橋区立文化会館で開かれた「いたばし社協創立70周年記念第16回いたばし社会福祉大会」で、特別福祉功労者表彰を受けた。当日は支部壮年リーダー(87)が出席し、表彰状と記念品を受け取った。
長年続けた廃品回収 福祉大会で表彰される
板橋区社会福祉協議会では「ともに生きる豊かな地域社会」の実現を目指し、毎年、同区に貢献した福祉功労者を表彰している。特別福祉功労者表彰は、同社協に10年間にわたり寄付を続けてきた団体・組織に贈られる。
徳丸支部では35年ほど前から、壮年部が中心となって廃品回収を行い、そこで得た収益を毎年、板橋区の社協に贈呈してきた。そうした支部のこれまでの貢献が認められ、今回が二度目の表彰となった。
廃品回収は、支部の手どりと一緒に行われていた。元々活動は壮年部が主体だったが、次第に青年部員や一般会員も加わり、活動の輪が広がっていった。2カ月に一度、参加者はそれぞれ壮年部員とペアを組んで会員宅のほか、地域の住民宅を訪ねて回る。その際、古着や古紙、アルミ缶など、資源ごみの回収への協力を呼びかけた。地域の人たちと顔見知りになれること、資源を回収できることの両方に、参加者は大きなやりがいと喜びを感じていた。
参加者にとって活動を終えた後の親睦会も楽しみの一つ。支部壮年リーダーの自宅ガレージに回収した物品を置き、食事をしながら、その日の感想や気づいたことを車座になって皆で語り合った。「支部サンガが定期的に集い、一緒に廃品回収に歩けることが楽しくて、心待ちにしていました」と支部壮年リーダーは回想する。
2020年以降、コロナ禍の影響で廃品回収は中断。その後、しばらく「今月は、佼成会の廃品回収はないのですか」との問い合わせが支部壮年リーダーの元に入るほど、地域住民に受け入れられていた。しかし近年、行政による廃品回収が活発に行われるようになり、再開のめどは立っていない。
支部壮年リーダーと一緒に廃品回収を推進してきた壮年部長(65)は「今後もなんらかの形で、みんなが楽しく交流でき、地域の皆さんのお役に立てる活動を考えたい」と話している。