日本被団協がノーベル平和賞を受賞 WCRP日本委が祝意のメッセージ
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が10月11日、ノーベル平和賞を受賞した。これを受け、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は翌12日、戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)名で受賞を祝うメッセージを公表した。
日本被団協は、広島、長崎の被爆者による唯一の全国組織で、長年にわたり核兵器の非人道性を訴える草の根運動を展開している。同日本委は、日本被団協らが核兵器禁止条約の成立に向けて行った「ヒバクシャ国際署名」への協力などを通し、核兵器廃絶に向けて共に取り組んできた。
『日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を祝して』と題したメッセージで、同日本委は、日本被団協が「ふたたび被爆者をつくらない」という信念のもと、心身に深い傷を負いながら、筆舌に尽くしがたい努力で核兵器廃絶を訴え続けてきたと強調。こうした取り組みが、「核兵器なき世界」の実現を目指す多くの人々の励みとなってきたことに敬意を表した。
さらに、「被爆者の皆様の核兵器廃絶に対する真摯(しんし)な思いと行動から、人道主義による平和運動の大切さを学んでまいりました」と記し、今回の受賞に対する祝意とともに、核兵器廃絶に向けた決意を新たにすると伝えた。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞を祝して(WCRP/RfP日本委員会ウェブサイト)