大聖堂で「観蓮会」 庭野会長 夏の思い出語る(動画あり)

厳しい暑さが続く今夏、立正佼成会の大聖堂1階庭園広場(東京・杉並区)の蓮池には、7月上旬から薄桃色の蓮花が凜(りん)とした姿を見せている。

前日夕の雷雨から一転して夏空が広がった8月1日朝、庭野日鑛会長臨席のもと、「観蓮会」が開催された。熊野隆規理事長はじめ、「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典に参加する会員や本部職員らが集った。

当日の様子(クリックして動画再生)

セレモニーは佼成箏曲部の演奏で開式。「夏の思い出」「少年時代」の美しい調べが響いた。

続いて、「お言葉」に立った庭野会長は、「夏の思い出」を聴くと、尾瀬国立公園を訪れた時の風景を懐かしく思い出すと語った。また、植物学者である大賀一郎博士が2000年前の地層から発掘、開花させた「二千年蓮」の話題に触れ、庭野日敬開祖と大賀博士が対談した折に博士から贈呈された著書を手にするたび、「大賀博士と開祖さまを思い出しています」と話した。

この後、庭野会長は庭園広場を巡り、職員らが大事に育てた蓮を観賞。茎をストローにしてシャボン玉を飛ばしたり、葉脈に水を通す蓮シャワーを熱心に観察したりした。

会場では、蓮茶や「れんこんサブレー」も振る舞われ、参集者を楽しませた。女性会員(35)=喜多方教会=は、3人の子どもたちと共に本部参拝に訪れた。大きな蓮の葉を傘代わりにして蓮シャワーを楽しむ子どもたちに目を細め、「9月に御本尊を勧請するので、感謝の参拝に来ました。仏さまを勧請できることを家族みんなが楽しみにしています。8月なので咲き終わったのではと思いましたが、たくさんの蓮が見られてうれしいです」と語った。