柏教会「第50回大聖堂団参」 『輝かしい未来にむかって飛躍!!』

式典では「奉献の儀」が行われ、青年女子、学生部員20人が花や灯明を供えた

「今、仲間とここに集えていることがとても幸せ」――。立正佼成会大聖堂(東京・杉並区)に参集した約1500人の会員が、笑顔とともに喜びの声を弾ませた。

5月26日、『輝かしい未来にむかって飛躍!!』をテーマに、「第50回柏教会大聖堂団参」が行われた。この本部参拝は、森章雄初代教会長(故人)が、地域布教にまい進するサンガ(教えの仲間)の育成を目的に始めたもの。1970年の「柏教会普門結集大会」を皮切りに、一人ひとりが信仰の在り方を振り返り、さらなる精進を誓う行事として、名称を変えながら毎年継続されてきた。

心一つに読経供養を厳修する柏教会の会員たち

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて一度は中断したものの、昨年、教会の法座に参加した主任たちが、「大聖堂団参が49回で止まっては中途半端です。50回目をしましょう」と福島宏枝教会長に提案。5年ぶりの開催が決まった。支部長や主任は、〈一人でも多くの人を大聖堂にお連れし、皆さんに開祖さまと出会ってほしい〉との一心で手どりを展開。当日は4階ホールのみならず、杉並、中野両教会の協力も得て、5階法座席が開放され、多くの会員が詰めかけた。

國富敬二徳島教会長が講話に立った

式典の前半では、森元教会長を偲(しの)ぶ映像作品の上映に続き、青年女子、学生部員20人による奉献の儀、読経供養を厳修。全50回の本部参拝に参加した夫婦2組への感謝状贈呈の後、A支部長(49)が体験説法を行った。講話に立った國富敬二徳島教会長(前教団理事長)は、森元教会長が遺(のこ)した「誠実・真心・謙虚」の精神を受け継ぎ、「四法成就」の教えを基に菩薩道を歩んでいくことの大切さを説いた。

後半は、青年部が企画したイベントを実施。普門エリア、法輪閣庭園、大聖堂屋上からの映像中継を用いたクイズコーナー「本部中継探索」や、学生部員による「よさこい」の演舞が行われた。3階ひまわり広場では、青年婦人部員たちが100人以上の子どもを預かり、ゲームなどをして楽しませた。

大聖堂はサンガの笑顔と喜びの声であふれた

参加したB支部長(50)は「これまで奉献やよさこいのお役をさせて頂きましたが、今度は支部の皆さんをお連れする立場となりました。多くの縁に救われて今の自分があるのだと思い、感無量です」と話した。

主任(71)は、「普段、お話しできずにいた会員さんにもお声がけし、参加して頂けました。団参を通して、地域に密着した手どりの大切さを改めて実感しています」と振り返った。