趣向を凝らした企画でにぎやかに 盛岡教会「ありがとう」の集い

会員有志による「さんさ踊り」でスタートした交流会。多くの会員が集い、久しぶりの再会を楽しんだ

「サッコラチョイワヤッセー」――幸せを呼び込む縁起の良いかけ声と太鼓の音が響き、「さんさ踊り」の踊り手が入場すると、集まった会員から盛大な歓声が上がる。発足65周年を迎えた立正佼成会盛岡教会が、5月18日に第二団参会館(東京・杉並区)の食堂(じきどう)で開いた集いの一場面だ。

同教会は、4年に及ぶコロナ禍を乗り越えて65周年という節目を迎えられたのも、教会の礎を築いた先達のおかげさまとの感謝の思いから「ありがとう」を伝える「記念団参」を企画。歴代の教会長をはじめ、一人でも多くの会員に参加してもらいたいと、式典ではなく交流会形式を採用した。コロナ禍の自粛で会えずにいたサンガ(教えの仲間)との再会を願い、地元を離れたサンガにも声をかけるなど、当日に向けて支部を中心に手どりを実施した。

そうして迎えた集いには、会員160人が参加。オープニングの「さんさ踊り」では、青年部員と共に田代耕一教会長もマトイを振り、参加者を歓迎した。乾杯に続き、歴代の教会長5人が登壇。それぞれに教会長時代の思い出を振り返り、盛岡教会のますますの発展を願って会員一人ひとりの精進を祈念した。

このほか、会員有志でこの日のために旗揚げした一夜限りの劇団「貪瞋痴(とんじんち)」による演劇や、青年部員による歌の披露、会場全体でのじゃんけん大会など、趣向を凝らしたレクリエーションが続き、会場は終始笑いに包まれた。

じゃんけん大会で見事、田代教会長に勝った女性会員(75)は、盛岡で生まれ育ち、結婚を機に東京の大田教会に移った。彼女は、盛岡教会で地区主任を務める妹(72)と手をとり合い、「長年、盛岡教会でお役を務めてきた父の精進とそれを支えた母の功徳のおかげさまで、妹も私も元気で過ごせています。今回の集いには、両親への感謝の気持ちで参加しました。本当に楽しいです」と声を弾ませた。