第41回庭野平和賞贈呈式 「平和と正義のためのサラーム研究所」創立者 モハメド・アブニマー博士(動画あり)
贈呈式では、庭野平和賞委員会のフラミニア・ジョヴァネッリ委員長(NPO団体オ・ヴィヴェイロ・オンルス会長)が選考結果を報告。次いでアブニマー博士に賞状と顕彰メダル、賞金2000万円(目録)が贈られた。
この後、庭野名誉会長が挨拶。イスラームにおける赦しと和解の精神はあらゆる宗教に共通する価値観であり、その普遍の真理を中心とした働きが、現実の世界を平和に導く根源の力となっていくと述べた。
記念講演に立ったアブニマー博士は、昨年10月から続くイスラエルとイスラーム過激派組織ハマスの戦闘に触れ、暴力を止められない痛み、無力感、絶望感を抱いてきたと吐露。残酷な現実に対し、「私たち平和の創造者はさらに行動力を高め、これまで以上に努力を傾注して立ち向かっていかなければならない」と訴えた。
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第41回庭野平和賞の選考に当たった庭野平和賞委員会委員
▼委員長=フラミニア・ジョバネッリ氏(イタリア、キリスト教、NPO団体オ・ヴィヴェイロ・オンルス会長)▼庭野日鑛・庭野平和財団名誉会長▼副委員長=ムハンマド・シャフィーク氏(米国、イスラーム、ナザレス大学諸宗教研究対話センター所長)▼ノクゾラ・ムンデンデ氏(南アフリカ、アフリカ伝統宗教、イカマグ協会会長)▼ソンブーン・チュングプランプリー氏(タイ、仏教、仏教者国際連帯会議事務局長)▼エイブラハム・スコルカ氏(アルゼンチン、ユダヤ教、ジョージタウン大学主任研究員=ユダヤ教研究)▼ムニブ・A・ユナン氏(パレスチナ、キリスト教、ルーテル世界連盟前議長、ヨルダン及び聖地福音ルーテル教会名誉監督)▼アルズー・アフメッド氏(英国、イスラーム、ゲノミクス・イングランド倫理部門主査)▼ヴィヌ・アラム氏(インド、ヒンドゥー教、シャンティ・アシュラム会長)