関口十日町市長が本会訪問 庭野会長と懇談
新潟・十日町市の関口芳史市長が1月27日午前、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と40分にわたって懇談した。同市観光協会の柳一成代表理事、栁謙二事務局長が同行。本会から熊野隆規理事長、齊藤佳佑教務部長、榎本光良時務部長、山田雅一十日町教会長が同席した。
十日町市菅沼は、庭野日敬開祖の生誕の地。毎年10月には同市観光協会などの尽力によって、名誉市民である庭野開祖の功績をたたえる「生誕地まつり」が開催されてきた。2019年以降は天候不順とコロナ禍の影響で中止が続いたが、昨年は全国から会員が集い、万灯行進などを披露する「市中行進」が5年ぶりに行われた。
懇談では、新年の賀詞を交換した後、関口市長が昨年の「第47回生誕地まつり」に触れ、多くの会員が行進参加や見物で同市に来訪したことへの感謝の意を伝えた。これを受け、庭野会長は全国の郷土芸能を取り入れた行進を「いつも楽しみにしています」と話した。
また、関口市長は1月1日夕に発生した「能登半島地震」の被災者に思いを致す言葉を述べるとともに、液状化など新潟県内の被害状況を説明。本会一食(いちじき)平和基金による同県への支援に謝意を表した。
さらに、十日町市の昨今の積雪状況や地域振興に話が及ぶと、柳代表理事が同市の松之山温泉の蒸気や熱水を生かした発電事業を紹介。自然エネルギーを利用することで環境に配慮するとともに、電力の一部を東京・世田谷区との連携によって同区内の電力会社に安定的に売ることができていると説明した。
これに対し、庭野会長は、少年時代に親しんだ同市菅沼の自然の豊かさや、スキーをして過ごした冬の思い出を述懐した。松之山温泉で還暦祝いと称して同窓会を開いたエピソードも披歴し、故郷の発展に期待を寄せた。
関口市長も、今年の開催イベントとして2月の「十日町雪まつり」や、3年に一度開かれる「大地の芸術祭」で同市の文化を積極的に発信するため、観光客を受け入れる準備が整いつつあると紹介。今後も地域資源を有効に活用して市を盛り上げたいと意気込みを語った上で、「今年の生誕地まつりにぜひお越しください」と話した。