聖エジディオ共同体のクワトルッチ事務局長 都内で本会の「青年の日」に参加 

来日中の聖エジディオ共同体(本部・ローマ)のアルベルト・クワトルッチ事務局長が5月21日、立正佼成会の庭野光祥次代会長と共に、豊田、立川両教会の「青年の日」の活動に参加した。

「青年の日」とは、全国の青年部員が、地域社会への貢献や世界平和の実現のために具体的な行動を起こす取り組み。当日、豊田教会では青年部員ら62人が、JR豊田駅前など3カ所で「一食ユニセフ募金」を実施した。クワトルッチ氏と光祥次代会長は青年部員たちと一緒に街頭に立ち、道行く人々に世界の子供たちへの支援を呼びかけた。

この後、『集める 和になる! 輪になって!』をテーマに「一食ユニセフバザー」が行われた立川教会を訪問。集った会員や市民ら合わせて680人と共にイベントに参加した。

クワトルッチ氏に続いてあいさつに立った光祥次代会長は、「私たち一人ひとりは微力ではあるけれども、無力ではありません。ここに集まった皆さんの真心が、世界全体の真心の量、幸せの量、愛の量を増やしていって、世界を少しずつでも変えることができるのです」と語った。

「青年の日」に参加して

アルベルト・クワトルッチ聖エジディオ共同体事務局長

「青年の日」の参加者に語り掛けるクワトルッチ事務局長

世界で起きている様々な問題に対し、自分たちにできることは何かを考え行動する立正佼成会の青年部員の皆さんに、心から敬意を表します。

私たち聖エジディオ共同体も、今から49年前、世界で苦しむ人の力になりたいと願う青年たちによって活動が開始されました。私たちには「友情」こそが人生において一番大切であるという確信がありました。

皆さんが大切にされている「同悲」「祈り」「布施」の精神は、世界の人々と友情でつながり、世の中をより良く変えていくための宝物です。私たちは、苦しんでいる人たちの痛みに共感し、その傷を癒し、幸せのために奉仕しなくてはなりません。なぜなら、この世界に、苦しむ人がいなくならない限り、本当の意味での幸福は訪れないからです。

非人間的なことが発生する今日でも、友情は人を人間的にさせます。日ごとに増えていく多くの戦争や暴力を考えてみてください。世界は友情を必要としています。人はもともと良い人間でも悪い人間でもありません。友情は、仮に“悪い人間”として生きている人の心にも、灯をともすことができるのです。

世界の平和をつくり上げる任務は重大です。私たち聖エジディオ共同体は、これからも立正佼成会の皆さんとの友情を深め合い、実り豊かな共同作業によって、平和構築のために貢献したいと願っています。

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