浦和教会発足70周年記念式典 支部ごとに式典開催 工夫を凝らした企画を披露

10月22日に行われた緑第二支部の式典で齋木関東教区長が講話に立った

発足70周年を迎えた立正佼成会浦和教会では、コロナ禍で制限されていた会員同士の交流を大切にしようと、周年式典を各支部で行ってきた。9月24日を皮切りに休日を利用して全10支部の式典が開催され、11月26日にフィナーレを迎えた。

『ありがとう!! 平和を願い 明るく 元気に 生き生きと』を全体のテーマに掲げ、プロジェクトや式典の演出を支部ごとに企画。踊りの披露、教会の年表を貼り出すなど、工夫を凝らした取り組みが行われ、全日程を通して1197人が教会に足を運んだ。

感謝や精進の誓いがしたためられた短冊

教会の周年式典に位置づけられた10月22日に、式典を挙行したのは緑第二支部。「良き先輩に恵まれ、沢山のありがとうをいただきました」「教えに出会えて幸せです!」などと書かれた色とりどりの短冊が、道場のご宝前に飾られた。法縁に結ばれた悦(よろこ)びや感謝、精進の誓いを同支部の会員がしたためたものだ。

同支部では周年の取り組みとして、書き損じはがきの収集を通した社会貢献と、本仏に思いを届ける短冊の制作を実施。また、この日の参集者には、支部のお役者のコメントや写真が載った手作りの冊子が手渡された。

短冊用に埼玉県の木であるケヤキの枝を用意したのは植木職人の支部壮年部長(52)。「短冊の仕掛けも式典も、みんなが手をとり合ってつながった結晶。こんなに温かいお祝いに立ち会えたことに感謝です」と笑みをたたえる。

久しぶりの再会に会員たちは喜び合った

式典では青年部による奉献の儀の後に齊藤佳佑教会長導師による読経供養が行われ、庭野日鑛会長の啓白文が奏上された。祝辞のビデオメッセージに続き、支部会計(52)が体験説法。不都合な現実を受け入れることで、今ある感謝に気づいたと披歴し、「小さな感謝を積み重ねていきたい」と話した。

講話に立った齋木淑江関東教区長は、学生部の先輩の姿に導かれた自らの体験を述懐。「人との触れ合いの中で仏性が引き出される」と語り、目の前の人と丁寧に向き合う姿勢の大切さを説いた。