本会が『イスラエル‐ハマスの紛争に関するメッセージ』を発表

イスラエル‐ハマスの紛争に関するメッセージ

立正佼成会に集う私たちは、10月7日以降に起きた悲劇的な出来事に心を痛め、イスラエル、ガザ地区双方で暴力の被害に遭われたすべての方々のために、心からの祈りを捧げます。

本会は、30年にわたり「ゆめポッケ」(※)などの活動を通して、厳しい状況下に置かれているパレスチナ自治区・ガザ地区の子どもたちと交流し、思いを寄せてきました。また、イスラエルとパレスチナをはじめとする青年たちの対話にも取り組んできました。あの青年や子どもたちが今、紛争下で命の危険にさらされていることを思うと、悲しみで胸が張り裂けるようです。一日も早く暴力の連鎖が止むこと、そして人々の心と暮らしに平穏が訪れることを、心から願っています。

暴力は、自らが脅かされているという恐れから生じます。だからこそ、どちらか一方の安全だけでは不十分であり、双方に共有される安全が求められるのです。それは、世界宗教者平和会議(RfP/WCRP)が大切にする「Shared Security」という理念に通じます。私たちは、10月10日に世界宗教者平和会議(RfP/WCRP)が発表した「イスラエル‐ハマスの紛争に対する声明」に賛同し、深刻な人道危機にあるガザ地区への支援に諸宗教と連携して取り組みます。そして、ユダヤ教、キリスト教、イスラームという3つの宗教の聖なる場所における和平の実現を信じ、対話・協力を通じて、人々と地球の平和を築いてまいります。

2023年10月21日
立正佼成会

※「親子で取り組むゆめポッケ」
本会の小・中学生が保護者と一緒に、紛争や迫害などで傷ついた世界の子どもたちの幸せを願い、布製の袋に文房具やおもちゃなどを詰めたゆめポッケを手作りするもの。現地パートナー団体である国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を通じ、パレスチナ自治区・ガザ地区へは1999年から2020年までに23万6197個のゆめポッケが届けられてきた。