本会が『イスラエル‐ハマスの紛争に関するメッセージ』を発表

立正佼成会は10月21日、『イスラエル‐ハマスの紛争に関するメッセージ』を同ウェブサイトに公表した。

メッセージでは、10月7日から続くイスラエルとイスラーム過激派組織ハマスとの紛争で犠牲となった全ての人に心からの祈りを捧げることを表明。「親子で取り組むゆめポッケ」で長年にわたり交流してきたガザ地区の子どもたち、対話プログラムで出会ったイスラエルとパレスチナの青年が今、紛争下で命の危険にさらされていることを悲しみ、「一日も早く暴力の連鎖が止むこと、そして人々の心と暮らしに平穏が訪れることを、心から願っています」と記した。

さらに、暴力は自らが脅かされているという恐れによって生じるからこそ、双方に共有された安全が求められると明示。それは、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)が大切にする「Shared Security(分かち合う安全保障)」という理念に通じるものと述べた。その上で、10日にWCRP/RfP国際委員会が発表した「イスラエル‐ハマスの紛争に対する声明」に賛同し、深刻な人道危機にあるガザ地区での支援に諸宗教と連携して取り組むとともに、ユダヤ教、キリスト教、イスラームという3宗教の聖地で和平が実現することを信じ、対話、協力を通じて、人々と地球の平和を築く活動に取り組む決意を示した。

ガザ地区を実効支配するハマスは7日、イスラエルに対して大規模なロケット攻撃を開始した。その報復として、イスラエルは同地区を空爆。地上侵攻を始める可能性も示唆しており、緊張が高まっている。

これまでの衝突で、ガザ地区、イスラエルの双方で被害が拡大し、22日現在の死者は6000人を超えた。イスラエル軍によるガザ地区の封鎖で水や食料、医療品などの救援物資が不足し、人道危機が深刻化している。同日からガザ地区への支援物資の搬入が開始されたが、イスラエル軍による空爆が続く上、道路が損傷している場所もあり、運搬への支障が懸念されている。

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