本会主催「第65回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」 世界平和実現へ誓い新たに 庭野会長の回向文を奏上
立正佼成会主催による「第65回千鳥ヶ淵戦争犠牲者慰霊法要」が9月23日、東京・千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で執り行われた。教団役職者、東京教区の会員が参列した。同法要は、第二次世界大戦をはじめ全ての戦争犠牲者に回向の誠を捧げ、平和の実現に向けて誓いを新たにするもの。昭和34年から毎年、「秋分の日」に実施されている。
当日は、千葉和男東京教区長導師による読経供養の後、庭野日鑛会長の回向文が奏上され、終戦から78年続く平和を享受してきた日本では、時の経過とともに、戦争の記憶が薄れつつあるとし、現在の平和が戦争で亡くなった人々の犠牲のもとにあることを忘れてはならないと示された。本会は、あらゆる国、民族、人々が大調和する世界、人と人、国と国が「信頼」によってつながれていく世界を実現するため、まず足元の家庭から信頼関係を築き、世界中の人々が自他のいのちを尊重する人生観、世界観を持てるよう平和境を建設していくことの大切さを述べた。
あいさつに立った千葉教区長は、世界では紛争が続き、今も多くの命が失われていると強調。武器を持って戦争を抑止するのではなく、互いに理解する場をつくり、共に生きる道を模索する努力こそが最大の安全保障であると述べた。また、今回の法要を通して、日常生活の中でわだかまりが生じた時は、相手の話に耳を傾け、思いを受けとめて、平和な社会をつくっていきたいと語った。