那須教会発足70周年記念式典 笑顔と感謝でつながるサンガ
「支部のみんなといろいろな話をできる今が一番幸せ」「話を聴いてもらい笑顔になれるところが大好き」。9月3日、『笑顔と感謝で迎える七十年~すべての会員とつながる~』をテーマに、教会道場で挙行された那須教会発足70周年記念式典で上映された映像の一コマだ。会場のそこかしこに、笑みをたたえる会員の姿がたくさんあった。
「仏さまの教えとサンガ(教えの仲間)に出会えたことに感謝し、皆が笑顔で70周年記念式典を迎えられるように昨年末から会議を重ねました」と話すのは、式典部門の責任者を務める主任(41)。読経供養や奉献などの役を多世代で担い、また、会員が作詞、作曲した発足70周年記念曲を全員で大合唱するなど、皆で一緒に作り上げる記念式典を目標に掲げた。
式典の様子をオンラインで視聴する会員が、サンガとのつながりを感じられるよう映像作品にも力を入れた。布教に尽力してきた先達への感謝を深める『教会の歩み』、全支部の会員が登場して布教の喜びやサンガの有り難さを伝える『元気に! とびだせ! 支部家族!』など3本の動画を約3カ月かけて制作。撮影で約150人に話を聴いた担当者(66)は、「皆さんの真摯(しんし)な信仰姿勢に倣い、私も教えの実践に努めたい」と語った。
当日の式典では、教会と同じく“70歳”を迎えた会員と少年部員らによる奉献の儀、村山哲也教会長を導師に読経供養が行われた後、庭野日鑛会長の啓白文が奏上された。
体験説法で主任(56)は、長年にわたり両親との関係に悩み、また、4年前に離婚を経験したが、教えやサンガを支えとして歩んできたことを披歴。昨年に参加した「会員教育Ⅲ」の学びなどを通して、過去への執着を捨てて穏やかな心で過ごせる今に感謝し、両親とも向き合えた体験を語った。
講話に立った芳澍女学院情報国際専門学校の庭野統弘校長は、先の体験説法に触れ、温かな気持ちで毎日を過ごすために教えを実践する大切さを改めて確認したと語り、「自分を認め、他者を許し、受け入れられるようになれるのが信仰の醍醐味(だいごみ)です」と語りかけた。