学林のウェブサイトがリニューアル グローバルトレーニングセンターとしての取り組みを発信
創設者である庭野日敬開祖の「世界の佼成会たらん」という願いを受け継ぐ立正佼成会の学林は、「実践的仏教」「宗教協力」を柱とするグローバルトレーニングセンターとして、世界に貢献する人材を育成する。建学の精神と世界的な視点に立てるリーダーの育成に向けた取り組みを発信する学林のウェブサイトが、6月1日にリニューアルされた。
学林は、2024年に創設60周年を迎えるにあたり、建学の精神、仏教教団として本会が果たす使命、学林の伝統と特性を再確認。仏教、法華経に基づく全人教育を展開する学林をグローバルな視点から再定義してきた。これを国内外に発信し、会員のみならず多くの人に学林への理解を深めてもらうため、今回のリニューアルが行われた。
新サイトは、日本語と英語での閲覧に対応。「仏教・法華経に基づいた全人教育」「建学の精神」「グローバルネットワーク」「学科紹介」などのページが掲載されている。
この中で、「仏教・法華経に基づいた全人教育」では、仏教の実践や研究、多国籍、多世代での寮生活などを通して、一人ひとりの「感性」「知性」「品性」を磨くことが教育の根幹だと強調する。
「感性」とは、人の優しさやものの美しさ、神秘や不思議を感じる心。「知性」は、宇宙、生命、人間の構造を把握することを指し、「品性」は、自己顕示欲や独善性を無くして謙虚になることを示す。多様な教育課程は、三つを併せ持つことで「真の自己に目覚め、人々の苦に寄り添い、社会に貢献し、世界の未来を創造しうる実力を有したリーダー」の育成を目指すものと説明する。
また、「グローバルネットワーク」では、学林と連携して講義や研修を実施し、現代の課題解決に取り組む団体として、社会運動に携わる仏教者の世界的な組織「国際仏教徒ネットワーク」、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)などが公開されている。「学科紹介」では、学林の6学科(本科、海外修養科、光澍大学科、光澍高校科、ロータス奨学生、芳澍女学院情報国際専門学校)について掲載されている。
杉野恭一学林学長は、今回のリニューアルを通し、「2600年に及ぶ伝統(Tradition)を持つ世界宗教としての仏教の最先端に立ち、それを現代的に展開させ(Tradition-ing)、人々に希望と勇気を与え、世を救い、未来を創造する、菩薩道の先駆者としての人生を、誇り高く歩んでいく誓いを新たにしたい」と語った。
◆学林 ウェブサイト https://www.gakurin.jp/