「アフリカ毛布ボランティア隊」 モザンビークへ HIV感染者や孤児らに配付

ガザ州では、夫を亡くした女性たちに毛布が配付された

「アフリカ毛布ボランティア隊」の一行22人が、4月29日から5月7日までモザンビークを訪れた。

同隊は、「アフリカへ毛布をおくる運動」を通してアフリカをはじめとした世界の現状に目を向け、運動のさらなる推進につなげるもの。また、「一食(いちじき)を捧げる運動」に対する理解を深め、「わかちあい」の精神を広げることを願いとしている。毛布の配付隊員として、立正佼成会会員と認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」のメンバーが参加した。

同国は、天然ガスや石炭などの豊富な資源を背景に経済成長を遂げつつある。一方、HIV(エイズウイルス)感染率が高く、貧困を生むなどの社会問題となっている。

隊員から毛布を受け取った女性は、「カニマンボ(ありがとう)」と笑顔を見せた

一行は、現地NGOである「クリマ(KULIMA)」と「共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)」の協力のもと、同国ガザ州チャテ地区など10カ所で、過去に毛布を受け取った家庭を訪問。毛布が使用されている状況を確認し、家族の話に耳を傾けた。また、昨年の運動で同国に届けられた毛布6868枚のうち315枚を、HIV感染者や夫を亡くした女性、孤児らに手渡した。

このほか、隊員たちは、首都マプトの日本大使館を訪問し、池田敏雄特命全権大使と面会した。席上、池田大使は、配付活動に対する謝意を表し、同国に今後とも支援を続けてほしいと語った。

「アフリカへ毛布をおくる運動」ウェブサイト http://www.mofu.org/home.html