新宗連「結成70周年記念事業総括式典」
1951年に結成され、一昨年70周年を迎えた新日本宗教団体連合会(新宗連)の「結成70周年記念事業総括式典」が3月9日、兵庫・丹波市の円応教本部で開催され、新型コロナウイルス感染症対策を施した会場に新宗連役員や加盟教団代表者ら60人が参集した。さらに、式典の様子がインターネットの動画共有サイトを通じてライブ配信され、立正佼成会から新宗連顧問を務める庭野日鑛会長がオンラインで出席。同監事の國富敬二理事長、同理事の和田惠久巳総務部部長らが会場に駆けつけた。
新宗連では、『今、そして未来につなぐ信仰の力と光』をメーンテーマに、2021年からの2年間、全国8カ所での祈りの巡礼や同会役員による座談会といった「新宗連結成70周年記念事業」を行ってきた。今回の式典はその最後を締めくくるもの。
式典では、新宗連結成70周年特別委員会委員長の江口陽一大法輪台意光妙教会理事長(同常務理事)による開式の辞、歴代理事長ら功労者を追悼する献花に続き、名誉会長の深田充啓円応教教主があいさつを行った。
次いで、日本宗教連盟理事長の宍野史生神道扶桑教管長、国際宗教研究所の島薗進理事長、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会理事長の戸松義晴浄土宗心光院住職が祝辞に立った。この中で、島薗理事長は同会が結成当初から現代社会や宗教が抱える課題に向き合ってきたことを称賛。さらに、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)が毎年8月14日に国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行う慰霊式典での教団別礼拝に触れ、「今の世界に必要な形」であると述べ、各教団が互いの異質性を受け入れながら磨き合う姿は、「宗教と社会の正しい在り方」だと期待を寄せた。
この後、新宗連前理事長で顧問の岡田光央崇教眞光三代教え主が、『未来への期待』と題しメッセージを述べた。これを受け、新宗連青年会委員長の宮本泰克妙智會教団事務局長と、同副委員長の岡野孝行解脱会青年本部長が登壇し、将来計画を発表。「4つのスローガンの現代的意義の再確認」「未来への継承~一人ひとりがスローガンを自覚実践する~」について説明した。
最後に、新宗連理事長の石倉寿一大慧會教団会長が式辞に立ち、「これから信仰を継承する若い方々に神仏の存在を感じるような体験を積み、信仰を糧として力強く人生を歩み、一人ひとりがその尊き使命を成就できるよう励んで参りたい」と決意を述べた。
これに先立ち、新宗連は2月20日、同6日に発生したトルコ・シリア地震の支援として、現地で医療活動を行うNPO法人アムダ(AMDA)に対し、新宗連国際救援金から300万円を寄託。同16日には、石倉理事長の談話「トルコ・シリア地震――犠牲者慰霊と被災地域、避難民への御見舞」を新宗連ウェブサイトに掲載した。