「『質素なクリスマスを』と呼びかけるキリスト教指導者」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

健康上の問題に備え、署名した辞表を準備――教皇

ローマ教皇フランシスコはこのほど、スペインの日刊紙「ABC」のインタビューに応じ、現職に就任した2013年に、「病気になって職務が遂行できなくなった場合、生前退位するとの意向を記した辞表を当時の国務長官(タルチジオ・ベルトーネ枢機卿)に手渡してある」と発言した。各国のメディアが12月18日、一斉に報じた。

教皇は以前から「(健康上の理由で)職務を遂行できなくなったら辞職する」と述べていたが、すでに辞表に署名していることを明かしたのは初めて。同様の例として、1965年に辞表に署名した教皇パウロ六世を挙げた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)